小沢一郎 (1942.5.24)

丁丑(ひのとうし) 威張りちらす知恵牛

この星命は丑の法身期に当たる生命で、丑の仲町では4番目の生命体であり、位の高さは天皇丑(乙丑)に劣るものの、事実上の丑の最高生命体である。この生命は潤下水(地底を流れる地下水)と呼ばれる生命で、その意味は世の中を潤す生きた現実の知恵を持つ人の意である。赤ちゃんの生命体である丑が法身の生命として現れるというもので、人象が計り難い生命であるが、知謀に優れたなかなかの権力主義者で人の上に座して当たり前、またチヤホヤされて当然という赤ちゃんとは思い難き生命である。そのような位高き事から「殿下牛」と呼ばれる。愛嬌のあるベタ丑タイプと無愛想で取っ付き難いゴテ丑の両タイプに明確に別れているが、いずれも我がまま且つ傲慢な生命で自分の思い通りに場を仕切って行く生命である。好き嫌いが激しく機嫌の良し悪しを直ぐ顔に出すことで有名だが、人情があって面倒見の良い頭領肌の側面も備えており、大きい人間か、小さい人間か良く分からない生命である。この生命の魅力はその抜群の知謀であり、潤下水(地下水)の如く地底を抜って流れる裏知識を活用し、生きた現実の知恵を持つことである。


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