小泉純一郎 (1942.1.8)

辛酉(かのととり) 盲目的な堅さの頑固鶏

酉の幼年期にあたる生命で、法身体(100才)の出発点に該当する生命である。法身の赤ちゃんと言っても法身であることには変わりなく、一筋縄ではいかない大変な生命である。遠い過去世の軍人の亡霊がこの世に甦ってきたような生命で「軍鶏」と呼ばれるが、その信念信条の固きことで有名な生命であり、軍則に従わぬものは軍規に基づいて軍刑に処すといった感じの金属元素のごとき頑(かたくな)な心を持つ生命である。その制定した戒律を守ることを信条とし、人にも従わせようとするために物議が生じてくる。報身ほど寛大ではなく、また応身ほど冷酷でもないが、それなりの人間性をもつのが法身の特徴である。誰が何を言おうとひたすらにマイロードを歩む人間で妥協を許さない硬骨漢であるが、その鋼鉄のような盲目的な硬さとヘリウムガスのような無反応な不活性さは、いかにも柘榴木(石のごとく硬い材質の木)の生命と言わざるを得ない。家族や子供を庇護するためには素手でも熊にも戦いを挑む生命であり、その勇猛果敢な武士の魂は賞賛に値するが、まるでサイボーグがごとき機械的な基質は重くて息苦しい。意思の硬さは大変よいが、自己主張を絶対に譲らない性癖は単なる赤ちゃんの我意に過ぎない。


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