野村克也 (1935.6.29)

丙子(ひのえね) 知謀に優れた知恵者の鼠

この星命は子の老年期に当たる生命で、子の仲間では4番目の生命体であり、位の高さは皇帝子(甲子)には劣るものの、事実上の子の最高実力者である。丁丑同様に潤下水の生命であり大変な知恵者である。この生命は武官である戊子を文官にしたような生命で、子の生命としては比較的落ち着いた余裕を感じさせる人間であり、頭領として君臨するに値する面倒見の良さと、深い知恵を持つ事から「親分鼠」と呼ばれる。この生命も善人タイプと悪人タイプに明確に別れていて、悪人タイプはカミソリの如く頭が切れるので危い生命と言える。例えば表の顔は医者だ裏の顔はヤクザと言ったケースが多く、特に金がらみの一髪仕掛け人の策士が多いことで有名な生命である。実践的な知恵を比較すれば、この生命が最高であり権謀術策に長けているので、味方になればこんな心強い生命はいない。だが、この世は知恵だけでは渡れるものではない。その切れ味を正当な分野で発揮してもらいたいものである。


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